即効性を求めない

すぐに良くなるのは、広告の世界だけ

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

前に以下の記事にも書いたのですが、肌断食に限らず、どの美容法でも、即効性を求めるとつらくなります。

肌断食に挫折しないために気をつけたい3つのこと 肌断食をしている人たちのことが気になって、よくツイッターでも検索しています。 すると、短期間でやめてしまう人が結構いることがわかり...

 

「これを使ったら、肌のハリがたちまちアップ」とか、「これさえ使えば、シミがびっくりするほど消える」とか、化粧品のCMには派手な文句が並んでいますが、それはやっぱり広告だから。

広告で、

「時間はかかりますが、きっと良くなります」

なんて言ってたら、誰も買わないですもんね。

今日は、私も痛いほどわかる「即効性を求める気持ち」にどのように対処していったらいいか考えます。

肌断食だけではなく、新しい化粧品を使い始めたときや、新しい美容法を始めた時は、肌の変化が気になるし、早く結果がほしくなるもの。

肌に関して悩みがあればなおさら、悩みを早く解消したくて、一日に何度も鏡を見てしまったりして。

もし、肌の状態が本当に悪くて、何か早急に対処しなくてはいけない時は、皮膚科に行った方がよいと思います。

そこで時間をかけていると、状態が一層悪化してしまうかもしれませんから。

<スポンサーリンク>

肌の変化に時間がかかる理由

肌の変化にはどうして時間がかかるのでしょうか。以下に理由を挙げます。

ターンオーバーの周期

 

 

 

 

 

 

photoAC

肌の変化に時間がかかる理由は、まず肌のターンオーバーを考えるとわかりやすいと思います。

皮膚の表皮の表面部分には角層があり、乾燥などから皮膚を保護する保湿膜の役割を果たしています。

また、外部から異物が侵入するのを防ぐバリアとしての役割もあります。

角層を形成しているのは、実は死んだ細胞です。

表皮の最下部と表皮の下にある真皮の境には基底層という部位があり、そこで新しい表皮細胞が次々に生まれています。

表皮細胞は14日ほどで、新しく生まれてくる表皮細胞に押し上げられて、角層のすぐ下まで到達し、そこで死を迎えます。

死を迎えた表皮細胞は角質細胞になり、どんどん生まれてくる新しい細胞に押し上げられるようにして、10日ほどで角層の表面に到達します。

そこで3~4日間、保湿バリアとしての大切な役割を果たした後、垢になってはがれ落ちます。

これが肌の新陳代謝であるターンオーバーの仕組みです。垢になってはがれ落ちるまでの期間を計算すると約28日。

20代の人のターンオーバーの周期は28日だと言われていますので、まさにこの日数なのです。

これを書くたびに、年を実感していやだなーと思うんですけど(笑)、年を重ねるとターンオーバーに時間がかかるようになり、

30代で約40日、40代で約55日、50代で約75日、60代で約90日

になるのです。

20代の人でも角層にある細胞が完全に入れかわるのに28日かかりますし、50代なら75日💧。

新しい化粧品を使い始めても、肌断食や新しい美容法を始めても、効果を実感できるまでには時間がかかるということがわかります。

だったら、年齢を重ねても、肌のターンオーバーを速くすればよいのではないかと思うかもしれませんが、そうではありません。

肌が紫外線や乾燥などによるダメージを受けると、肌は内部を守ろうとターンオーバーを加速させて、角質細胞を急いで作ろうとします。

しかし、その時に作られた角質細胞は十分な時間をかけられなかったため、未成熟の状態で、天然保湿因子を十分に含んでおらず、乾燥しています。

角質細胞は役割を終えた後に垢となって剥がれ落ちますが、未成熟の細胞はうまく剥がれません。

新たに角質の表面に出てきた細胞の上にいつまでも残って、肌に凹凸ができてしまいます。

その結果、肌はハリや弾力が低下し、くすみやシミ、毛穴が目立つようになります。

ですから、やっぱり年齢相応のターンオーバーの周期が守られていることが、肌を良い状態に保つには重要なのです。

ダメージからの回復

宇津木龍一先生の「肌の悩みがすべて消えるたった1つの方法」という本には、患者の女性たちの肌が、どのくらいの期間で回復したのかということが書かれています。

この本の感想は、以下の記事に書きました。

「肌の悩みがすべて消えるたった1つの方法」感想 これまでに、肌に何もつけないケアや肌断食に関する本やサイトをいくつか紹介してきました。 https://susie0325.com...

 

先生は肌のキメの状態を4つのレベルに分けています。

最も状態が悪く、キメが完全に消えているⅢの段階の人は、長い方だと2~3年、多くの人は1年以内で、理想のOレベルの肌になったということです。

Ⅲの段階の人が理想のOレベルになった最速記録は2カ月弱だったということです。

その人の肌の状態がどのレベルにあるのかや、年齢、それまでのケアの仕方によって、肌が回復する速度は違いますが、やはりある程度の期間はかかると考えておいたほうがよさそうです。

肌の構造や仕組みについて調べると、体の他の部分と同じように、とてもうまくできていることに驚きます。

また、とても精緻な構造なので、一旦ダメージを受けたら、もとの状態に戻るには時間がかかることも理解できます。

<スポンサーリンク>
スポンサーリンク

即効性を求める気持ちの対処法

早く効果が出てほしいと思う気持ちは、私も十分わかるのですが、もっと大らかにかまえていた方が気が楽です。

それで、早く結果がほしいと思う気持ちに対処する方法を考えてみました。

  • 肌の構造、仕組みを理解する
  • 肌の観察、記録はほどほどに
  • 肌のダメージを受けていない部分の変化に注目する
  • 他の人の体験談を読む
  • 化粧品のCMは、売るためのものだと理解する

・肌の構造、仕組みを理解する

肌の構造や仕組み、ターンオーバーについて理解すれば、肌がそんなに早く変化するわけではないことがわかります。

私のように、ニキビや肌の赤みといったトラブルがある方は、そのようなトラブルが起きる原因や対策についても調べてみると、理解が深まります。

・肌の観察、記録はほどほどに

肌の変化が気になって、一日に何度も鏡を見て観察したり、写真をとったり、記録をつけている方もいると思います。

それが励みや楽しみになっていれば問題はありません。でも、

「どうして肌が全然変わらないの」

と落ち込んだり、苦しくなったりしたら、観察や記録はやめた方がいいでしょう。

肌のことを考えるのはやめて、気分転換をしてください。肌の状態をよくするには、ストレスを減らすことが大切です。

・肌のダメージを受けていない部分の変化に注目する

これは私の経験なのですが、肌断食を始めた頃、ダメージを受けていた部分にはほとんど変化がありませんでした。

それでも、肌断食を迷いなく続けてこられたのは、肌のなかでダメージがなかった部分の状態が、確かに良くなってきたからでした。

たとえ面積が小さくても、顔のなかできれいな部分はきっとあると思います。その部分の変化に注目するとよいでしょう。

・他の人の体験談を読む

自分一人でケアをしていると、変化がないと苦しくなってくることもあると思いますが、他の人の体験談を参考にすると、気持ちが和らぐと思います。

私もそうですが、きっと他の方も、肌の状態がよくなるにはある程度時間がかかっています。その間に迷ったり、悩むこともあります。

体験談としては、以下の本も参考になります。

「最新版 肌断食 スキンケア、やめました」感想 私は宇津木龍一先生の「肌の悩みがすべて消えるたった1つの方法」を参考にして、肌断食をしています。 「肌」の悩み...

 

・化粧品のCMは、売るためのものだと理解する

日頃目にする化粧品の広告の影響はとても大きいです。

「この商品を使えば、すぐに効果が出る、すぐに問題が解決する」というのは、あくまでも商品を売るための宣伝文句です。

知らず知らずのうちに影響されて、肌がすぐに良くならないのはおかしいという考えにならないように気をつけましょう。

肌の状態を改善するのは長期戦になります。うまく気分転換したり、時々は肌のことなどすっかり忘れて、おおらかな気持ちで取り組んでいきたいですね。

<スポンサーリンク>
ABOUT ME
Susie
はじめまして、スージーです。20代の頃からニキビ、肌の赤みに悩んできました。ひょんな思いつきから、2019年の4月末に肌断食を開始。皆さんの参考にしていただけるように、これまでの経過や効果などをお伝えします。

POSTED COMMENT

  1. KIKO より:

    50代だと肌のターンオーバーに75日もかかることに驚きました。CMで見る化粧品に即効性を求めてしまいがちですが今回の記事はとても参考になりました。

    • Susie より:

      コメントをいただき、ありがとうございます!私も最初見た時は驚きました。20代の2倍以上の周期なのかと。それを知ると、肌の変化が遅いのもしかたがないのかなと思います。記事がお役にたてたようでうれしいです。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Discover more from 肌断食やってみた!

Subscribe now to keep reading and get access to the full archive.

Continue reading