これまでに、肌に何もつけないケアや肌断食に関する本やサイトをいくつかご紹介してきました。



でも、よく考えたら、肌断食を始めてからずっと頼りにしてきた本の感想を書いていないことに気がつきました。
このブログでも折に触れてご紹介している宇津木先生の本、「肌の悩みがすべて消えるたった1つの方法」です。
今日はこの本について、これまでの記事より詳しくお伝えしていきます。
肌断食のやり方を知る大切さ

photo by エリー ぱくたそ(www.pakutaso.com)
肌断食をやろうと決心して、残念ながら挫折してしまう人は、早く結果を求めすぎている印象があります。
また、それ以外にも、肌断食のことをよく知らないで始めてしまって、肌に使う商品はとにかく全部やめなければならないと誤解している人もいるように思います。
そういう方はとてももったいないので、これまでにご紹介した本やサイトからでもいいですし、今回ご紹介する本からでもいいですから、まずはやり方の情報を得てほしいと思います。
宇津木先生のこの本でも、お湯や水による洗顔だけでなく、純石けんを用いた洗顔も認められています。
日焼け止めも全部やめろと言っているわけではなく、極力使う機会を減らした方がよいけれども、使う場合は肌に負担の少ない商品を選ぶことを勧めています。
肌断食を続けて、肌の状態が改善すれば、ファンデーションを使わなくてもよくなる可能性があります。
しかし、まだ肌に自信が持てなくて、ファンデーションを使いたい場合は、パウダリーファンデーションやフィニッシュパウダーを選ぶことを勧めています。
「油分や界面活性剤がまったく含まれていないか、大幅にカットされているものを選べば、肌へのダメージは、クリームやリキッドのタイプのファンデーションよりもずいぶんと少なくてすみます」
ということです。
また、特別な機会など、どうしてもクリームやリキッドのファンデーションを使って、仕上がりを良くしたいという時もあると思います。
そういう時は、下地にワセリンを塗っておくと、ファンデーションが直接肌につかないので、ダメージが少なくなるとのことです。
ポイントメイクも肌のためには本当はしない方がよいのですが、ポイントメイクをするのは顔の限られた部分です。
肌に負担の少ない商品を選び、落とす時にはクレンジングを使わず、こすらないように注意すれば、ポイントメイクも可能です。
まずは基本のやり方を知り、ご自分の生活の中でできることを選択して続けていけば、効果は出ると思います。
また、それまでスキンケア商品や化粧品を使ってケアしてきた方は、肌断食を始めてから1~2ヶ月の頃に、肌の乾燥や角栓など肌のトラブルに見舞われます。

この頃に挫折する方が多いと思うので、この辛い時期を乗り越えるためにも、参考になる本を読んだり、サイトを見ると良いと思います。
結果を急ぎすぎないこと

何か新しい美容法を始めたり、新しい化粧品を使い始めたら、すぐに結果がほしい気持ちはとてもよくわかります。
特に化粧品については、即効性を求めるクセがついている人も多いのではないかと思います。
でも、私は、残念ながら、肌ってそんなに早く変化するものではないと思います。
自分が50代という年齢になっていることもありますし、どうやら肌のトラブルの治りが遅い体質でもあるようですので、肌の変化が遅いことを強く実感しています。
宇津木先生は、2001年に北里研究所病院美容医学センターに、皮膚の状態をくわしく検査する美容ドックを開設されました。
マイクロスコープを使って、美容ドックに来られる患者さんの肌を見て、肌のキメがどのような状態であるのかを確認しました。
肌のキメの状態は0、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの4段階に分けられています。Oがキメの整った理想的な肌の状態で、Ⅲがキメが全く見えない最悪の状態です。
最初に美容ドックを受けた女性、227人のうち、83%に当たる188人が頬が乾燥し、干からびてボロボロの状態になっていました。
そのうちの105人、つまり全体の半数近くの人が、Ⅲという最悪の状態の肌でした。
健康、正常と言える状態の人はわずか17%の39人、理想的な肌をしている人はたったの2人でした。
美容ドックを受診された方は、スキンケアをさぼっているような方々ではなく、スキンケアに対する意識が高く、普通の人以上に熱心にスキンケアをしている女性ばかりだったということです。
その後、女性たちは宇津木先生のスキンケア方法を守り、水洗顔のみのケアをしました。
どのくらいの期間で成果があらわれるのかが気になるところですが、
「化粧品を使ってきた年数が長いほど、そして、熱心にスキンケアをしてきた人ほど、キメが失われて乾燥もひどくなっているので、当然ながら理想的な肌になるまでには時間もかかります」
と記されています。
宇津木先生のケアの方法を始めてから、理想のOの段階に達するまでの「最速記録」は、Ⅰの状態だった患者さんはわずか7日、Ⅲの患者さんでも2ヶ月足らずだということです。
Ⅲの状態だった37歳の女性は約6ヶ月かかりました。
「ふつうは最悪のレベルⅢから、長い方でも2~3年、多くの方たちは1年以内でOレベルの美しい肌をとりもどします」ということですが、最も長くかかった方は11年。
46歳のエステティシャンの女性で、仕事柄普通の女性より熱心に毎日スキンケアをしてこられたそうです。
1~2年たつと、まわりの人に肌がきれいだとほめられるようになったそうですが、キメは回復せず、Oレベルに到達したのは11年後でした。
理想の状態に至るまでに、半年、1年、2~3年かかると言われると、正直長いなと思われる方も多いと思います。
でも、その間にも肌は着実に変化を続けて、先ほどのエステティシャンの方のように、理想的な状態に達していなくても、肌をほめられることも出てきます。
即効性を求めるのではなく、ゆったりした気持ちで気長に肌断食を続けていってほしいと思います。
私も始めてからようやく1年が過ぎたところですので、これからも気長に続けていきたいと思っています。
このほかにも、この本では肌のしくみや化粧品による害、宇津木流のスキンケアのやり方が紹介されています。
また、一般の人がスキンケアに関して抱くであろう質問にも答えています。
肌断食を続けていくには、まずは基本のやり方を知って、自分に合うようにアレンジして実践していくことが大事だと思います。
肌断食の基本を知るために、この本をお勧めします!
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