肌断食をしていると、最初のうちは粉吹き肌に悩まされることもあると思います。私は肌断食を始めて1年ほど経ちますが、朝起きた時に口の横から下の部分や頬などに、粉吹きが起きていることが多いです。
同じように肌断食をしていても、最初の1、2ヶ月は粉吹きがみられたものの、その後は出なくなったという人もいるでしょう。
肌質や年齢によって、粉吹きが出る人と出ない人がいると思うのですが、私の場合は50代という年齢も大きく影響しているのではないかと思います。
加齢によって、肌が若い頃より乾燥しやすくなっているのではないかと。
それで、今回は粉吹きの原因や対処法について調べてみました。
特に肌断食を始めてから最初の1、2ヶ月に出やすい粉吹きに、どうやって対応したらよいかについてお伝えしたいと思います。
粉吹きの原因
粉吹きとは、肌が乾燥して、角質細胞の端がめくれあがり、白く粉をふいたように見える状態のこと。
粉吹きが起きる原因には、以下があります。
- 乾燥
- ターンオーバーの乱れ
- 間違った洗い方
乾燥
粉吹き肌の最大の原因は、肌の乾燥です。
肌が乾燥すると、皮脂が少なくなり、角質のそれぞれの細胞をつなぐ細胞間脂質が減少して、角層がはがれやすくなります。
はがれやすくなった角層の細胞は、衣類でこすったり、肌を掻いたりすると浮き上がって、粉を吹いたように見えます。
最近は気密性の高い建物が多く、冷暖房を使用しているため、乾燥した環境で暮らすことが多くなっています。
粉吹き肌は冬に起きるイメージが強いと思いますが、今は一年中発生する可能性があります。
ターンオーバーの乱れ
いらすとや
肌はターンオーバーと言われる新陳代謝を繰り返して、角質細胞を新しい細胞と入れ替えて、肌のバリア機能を保っています。
ターンオーバーが乱れると、一部の古い角質細胞が肌表面に残り、角質が厚いところと薄いところができ、ムラになってしまいます。
ターンオーバーの周期は若い20代の頃は約28日なのですが、加齢によって周期が長くなります。
30代で約40日、40代で約55日、50代で約75日、60代で約90日です。
加齢以外にも、疲れや血行不良、睡眠不足、栄養バランスの偏りなどで、ターンオーバーが乱れることがあります。
若い頃はターンオーバーの周期が短いと聞くと、ターンオーバーの周期は短い方がよいと思うかもしれません。
しかし、それは誤りです。
肌が乾燥するとターンオーバーが速くなり、新しい角質細胞が通常より速く作られるということになります。
角質細胞はある一定の時間が過ぎると、垢となって自然に剥がれ落ちるようになっています。
しかし、通常より短い期間で作られた角質細胞は十分に成熟しておらず、自然に剥がれ落ちる機能も十分に備わっていません。
剥がれ落ちることのできないまま、古い角質細胞が蓄積されて、細胞の一部がめくれ上がる状態が「粉吹き」なのです。
ちょっと悲しい気もしますが(笑)、それぞれの年齢に応じた正常なターンオーバーの周期に戻るようにすることが大切なのですね。
また、紫外線や摩擦などの刺激によっても、角層が厚くなる「角質肥厚」が起きることがあります。
「角質肥厚」が起きていると、角層が乾燥しやすくなり、粉吹きが起きることがあります。
間違った洗い方
肌を強くこすったり、熱い湯で顔を洗うと、角層が傷ついて剥がれやすくなったり、肌が乾燥しやすくなります。
過度に洗うことも避けたほうがよいでしょう。
粉吹きにならないようにするには
粉吹きを防ぐには、以下の方法があります。
- 肌を乾燥から守る
- 紫外線対策をする
- 洗顔方法の見直し
肌の保湿が最も大事です。
肌断食をしている私は、やはり水分をとること、部屋を加湿することを中心にやっていきたいと思います。
それでも粉が吹くことがありますので、そういう時はワセリンをごく少量つけます。
肌断食を提唱している宇津木龍一先生は、
「あまりにも粉吹きの程度が重症だと、めくれた細胞の隙間から皮膚の中の水分が蒸発しやすくなります」
とおっしゃっています。
さらに、
「そのような部分に、ごく少量のワセリンをつけるのです。
ワセリンによって、めくれた角質細胞を皮膚に貼りつけることができて、肌を乾燥から守れるというわけです」
と説明されています。
*Amazon Kindle
「肌」の悩みがすべて消えるたった1つの方法
*楽天books
「肌」の悩みがすべて消えるたった1つの方法 美肌には化粧水もクリームも必要ありません [ 宇津木龍一 ]
*楽天Kobo
「肌」の悩みがすべて消えるたった1つの方法【電子書籍】[ 宇津木龍一 ]
肌が乾燥しているので、ワセリン以外にも何かをつけたくなることもないわけではありません。
でも、ここで化粧品に頼って保湿をしてしまうと、今までやってきたことが無駄になると思うので、がまんですね。
若い人よりはワセリンを使う頻度が多いのではないかと思います。
日傘や帽子などで紫外線を防止することも必要です。
また、洗顔の時に強くこすったり、熱い湯で顔を洗ったりすることのないように気をつけたいと思います。
まとめ
最後に、粉吹きの原因と対処方法についてまとめます。
- 粉吹きとは、肌が乾燥して、角質細胞の端がめくれあがり、白く粉をふいたように見える状態のこと
- 粉吹きの原因は、肌の乾燥、ターンオーバーの乱れ、間違った洗い方
- 粉吹きの対処法は、肌の乾燥を防ぐこと、紫外線対策をすること、洗顔方法を見直すこと、ターンオーバーの周期を正常に戻すこと
- 肌断食をしている人は、粉吹きの際にはワセリンを微量つけることがお勧め
粉吹きの原因や対処法も、シミやニキビなど他の肌のトラブルの原因や対処法と重なるところが多いと感じました。
あと、肌断食をしている際には、粉吹きを気にしすぎない方が、肌断食をする意欲が続きやすいと思います。
ワセリンを塗って対処したら、粉吹きのことはさっぱり忘れるというぐらいに考えていたほうが、気持ちが楽です。