美肌作りで絶対にやってはいけないこと。それは、「こすること」。
そう言われて、極力肌をこすらないようにしているのですが、洗顔や洗顔後のふきとりの際は、ついつい力が入ってしまいます。
ここで、「こすること」が肌にもたらす害を再確認して、自分の癖にストップをかけたいと思います。
この記事を読み終わると、肌をこすってはいけない理由、こすることが肌にもたらすトラブル、こすらないで肌をケアする方法がわかります。
肌をこすってはいけない理由
私は1年ほど前から肌断食をしていますが、肌断食の目的の一つは、肌をこすらないことにあります。
私が参考にしている宇津木龍一先生の「肌の悩みがすべて消えるたった1つの方法」という本によると、
「自家保湿因子は、ウナギの皮膚のぬめりのように、私たちの肌を乾燥から守ってくれています。
ぬめりをこすり落とせば、ウナギの皮膚が干からびるのと同じで、自家保湿因子をこすり落とせば、私たちの肌も干からびます。
そして、干からびた肌ではもはやうるおいを保てなくなるのです」
ということです。自家保湿因子が再生するまでには、健康な肌でも3~4日かかるそうです。
また、肌をこすってはいけないのは、毛穴の構造にも関わりがあるようです。
「毛穴のフチには、タケノコのような尖った形状の突起があります。肌をこすると、この突起がめくれたり、折れてしまいます」
ということです。その突起がめくれたり、折れたりすると、炎症が起きて、毛穴が黒ずんで、肌のくすみやシミの原因になります。
炎症が起きると皮脂が十分に排出されず、ニキビができやすくなるそうです。
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表皮は0.2mmの厚さであり、外部の刺激から肌を守るのに大きな役割を果たしている角層はわずか0.02mmの厚さしかありません。 角層の厚さはラップの厚さとほぼ同じです。
それほど薄い表皮をこすると、角質層が大きなダメージを受け、肌のバリア機能が損なわれます。
これほど薄いので、お手入れの際は、桃に触れるように優しく肌を扱うとよいそうです。
でも、なんか力を入れてしまうんですよね。顔を洗うときも、水分を拭き取る時も、力を入れないといけないような気になってしまいます。 気をつけないと。
摩擦によって生じる肌のトラブル
こすることが、肌に大きなダメージをもたらすことがわかりました。ここでは、実際に生じるトラブルについてまとめます。
- 肌の乾燥
- 敏感肌になる
- シワ
- シミ、肌のくすみ
- ニキビ
肌の乾燥
肌を覆って、しっとりとした潤いを与えてくれている自家保湿因子がこすりとられてしまうので、肌は当然乾燥します。
さらに、バリア機能が低下するため、肌の水分が失われます。
敏感肌になる
バリア機能が低下した肌は、少しの刺激にも過敏に反応します。
敏感肌になると、肌がヒリヒリします。それを気にして肌を触ってしまうと、肌が傷つき、細菌が入りやすくなり、肌トラブルの原因になります。
シワ
シワは肌の水分が減り、ハリが失われた結果生じる現象です。
肌をこすって、バリア機能が低下すると、水分が失われて、シワができやすくなります。
シミ、肌のくすみ
2016年1月20日に放送されたNHKの「ためしてガッテン」では、摩擦と肌にできる茶色のシミについて検証していました。
番組ではシミを「赤いシミ」と「茶色のシミ」に分類して検討し、「茶色のシミ」には肌の摩擦が大きく関わっていると伝えました。
メラニンが原因になって茶色のシミができますが、メラニンは肌の摩擦で生じる炎症によって作られることがあります。
炎症を起こす摩擦を減らせば、シミは少しずつ薄くなっていきます。
番組では摩擦を減らす生活をする実証実験をして、シミの濃さが減少傾向にあることを確かめました。
シミの濃さが目に見えるほど薄くなるには、数ヶ月ほどかかるそうです。
肌をこすらない生活を地道に続けていけば、確実に肌質は改善するとのことです。
シミの原因は摩擦だけではなく、いろいろとあるので、こすることをやめたからと言って、全てのシミが薄くなるわけではありません。
また、肌をこすることによって炎症が起きると、毛穴が黒ずんで、肌のくすみも目立つようになります。
ニキビ
すでにご紹介しましたが、肌をこすることによって炎症が起きると、皮脂が十分に排出されず、ニキビができやすくなります。
こすらないで肌をケアする方法
肌をこすらないでケアするには、具体的にどのようなことに気をつけたらよいのでしょうか。
私は肌断食をしているので、洗顔の方法について主にお伝えします。
・洗顔
ご紹介した宇津木先生の本に書かれていた方法で、両方の手を合わせて水を受けて、その中に顔を少しずつつけるように押し洗いをします。
両手で洗面器を作るようにするのです。
せっけんで洗顔をする時は、たっぷりのこまかな泡でやさしく洗います。
押し洗いよりもう少し汚れをしっかり落としたい時には、「うぶ毛洗い」をします。
目のまわりや小鼻の横など、凹凸のある細かい部分には、泡を指先にとって、うぶ毛の先端をなでるように、泡をそっとのばしながら洗います。
傷つけないように桃の表面を触るイメージでするとよいかもしれません。
・水分の拭き取り
Photo by Denny Müller on Unsplash
洗顔後の水分の拭き取りには、柔らかいタオルを使います。タオルを肌にそっと押し当てて、水分を吸わせます。
タオルに水分を十分に吸わせるために、3~5秒静かに肌に押し当てるとよいそうです。強く押し付けないよう注意しましょう。
スキンケアやメイクをする時もこすらないように、肌にそっと押し付けるようにします。
また、無意識で顔を触る癖にも注意すると、肌の摩擦が減らせます。
まとめ
こすることは、肌に大きなダメージをもたらすことがわかりました。最後にわかったことをまとめます。
- 肌をこすると、自家保湿因子が失われ、肌のバリア機能が低下し、炎症が起きて、様々な肌トラブルが生じる
- 摩擦によって肌に生じるトラブルには、肌の乾燥、敏感肌、シワ、シミ、くすみ、にきびなどがある
- 肌をこするのをやめると、茶色のシミが薄くなる可能性がある
- 洗顔の際には、押し洗いやうぶ毛洗いをする。洗顔後は柔らかいタオルを静かに肌に押し当てて、水分を吸わせる
- 無意識に肌に触る癖にも注意する
ずいぶん前になりますが、女優の木の実ナナさんがテレビでおっしゃっていたことを、私もマネしています。
それは、体を洗う時にも摩擦を避けるために、タオルなどを使わず、手で体を洗うという方法です。
また、ある医師の方が、年齢を重ねると肌が乾燥しがちになるため、毎日石鹸で洗う必要はないとおっしゃっていました。
脇の下や胸の間、背中など、汚れが気になる箇所だけ石鹸で毎日洗い、後はお湯をかけるだけですませます。
私は木の実ナナさんとその医師の方の方法をミックスして、風呂で体を洗っています。
石鹸で全身を洗うのは2日置きぐらい。そのほかの日は、汚れが気になるところだけ石鹸をつけます。
その際も、タオルなどを使わず、手を使っています。
ただ、この方法だとやっぱり垢が気になります。時々は手でこすりとってしまうことも。本当はいけないんだろうけど。
長年やっているし、自分の体のことなので、自分では効果があるのかないのかはっきりわかりません(笑)。
ただ、肌をこするのを避けるには、こういう方法もあるということでご紹介しました!